芙蓉懇談会

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機関誌「エフ」

Fグループ コーポレートトピックス 松田平田設計

創立90周年を迎えた松田平田設計の歩み

 当社は、1931年に東京赤坂で設計事務所を創業し、昨年で90年を迎えました。創業者の松田軍平とパートナーの平田重雄の二人の建築家の名を連ね、社のアイデンティティであるパートナーシップで運営される日本の組織系建築設計事務所の草分けとして、国内外でこれまでに5,500件を超える建築を手掛けてきました。

 戦前の住宅設計からスタートし戦中戦後、高度成長期、バブル期を経て今に至るまで、時代の変遷とともにクライアント及び社会の多様な要請に応えた建築・都市づくりに取り組み、優良な社会資産として永く持続可能(SDGs)な建築を世に送り出してきています。
 特に1960年代の国内成長期において、日本経済を支える金融機関や大手企業のオフィス建築を通じて多くのクライアントから高い信頼を得るとともに、多分野の専門性を持つ建築家の職能集団として、時代に適合した柔軟な組織設計の在り方が形成され、現在に繋がる当社の基盤ができあがりました。
 1970年代以降は、社会の電算処理技術の進展とともに金融機関のデータセンターを多く手掛けることとなりました。データセンターは当時から「火災」「侵入」「水害」「地震」という4つのキーワードを重視しており、現在に通じるBCP(事業継続計画)を必要とする機能要求に対応した複雑で高度な建築です。そこで得た知見は、やがて空港や商業施設、観覧場、大学キャンパスなどの大規模建築の設計に生かされ発展していき、現在も当社の設計技術の礎となっています。
 近年は、世界的なITの進展に伴い建築のデザインと知的技術の融合がテーマの時代とはいえ、建築設計のみならず、クライアントのニーズが多様化しています。それに加え、地球環境問題に対して建築が果たすべき役割は益々高まっており、建築のCO2削減が責務となっています。
 それらに応えるため、現在当社ではあらゆる建築カテゴリーのZEB(ゼロエネルギービルディング)の普及に全力を挙げており、その設計手法としてBIM(ビルディングインフォメーションモデル)活用によるDX化を展開しています。

 時代は変われども、社員の能力を極限まで生かし向上させて、その総和以上の成果を生み出す設計事務所として、私たちはこれからも松田平田設計のDNAをしっかりと受け継いでいき、来たる100年に向けて鋭意邁進してまいります、―社会により良い建築を創るために。

  • 旧安田生命事務センター:1977年
    (明治安田生命保険(相)コミュニケーションセンター)

  • 旧石橋正二郎邸:1936年(現アメリカ公使公邸)

  • 開成町新庁舎~国内初のZEB庁舎~:2019年

[本件のお問い合わせ先]
株式会社 松田平田設計
03-3403-6161
https://www.mhs.co.jp/
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